2012年に観た映画180本 マイ・ベスト10

今週のお題「2012年、どんな年だった?」

2011年12月にテレビを棄ててからというもの、それまでテレビを見ていた時間がそっくりそのまま映画を見る時間になってしまった。という訳で2012年は映画三昧だった。

2012年 よかった映画ベストテン

10位 「勝手にしやがれジャン=リュック・ゴダール
9位 「リストランテの夜」スタンリー・トゥッチ キャンベル・スコット
8位 「マルタの鷹」ジョン・ヒューストン
7位 「博士の異常な愛情スタンリー・キューブリック
6位 「めし」成瀬巳喜男
5位 「青春群像」フェデリコ・フェリーニ
4位 「HANA-BI北野武
3位 「少女ムシェットロベール・ブレッソン
2位 「東京暮色」小津安二郎
1位 「灰とダイヤモンドアンジェイ・ワイダ

とにかく「灰とダイヤモンド」が素晴らしかった。ゴッドファーザーを初めて観たとき以来の衝撃だった。自分の感性にぴったり重なった。隅から隅までかっこいい映画で、どこどこがよかったとか部分的なことを口にできない、ただただ身を委ねるしかないような体験だった。

365日で180本ということは、ほとんど2日に一本のペースで観たことになる。さすがに観すぎた。次から次へと観たので、感想をまとめる余裕があまりない。今年はもう少し余韻を味わうために、年50〜100本くらいにしようと思う。







「NHK スペシャル プラネットアース 第11集 青い砂漠 外洋と深海」

NHK スペシャプラネットアース 第11集 青い砂漠 外洋と深海」を観た。

プラネットアース最終集。
ヨゴレ(メジロザメの仲間)に寄り添い与るブリモドキジンベイザメベネズエラ沖の三つ巴。アゾレス諸島沖。イルカ、潜り与るオニミズナギドリ。マッコウクジラ。深海の緒形拳。潰れるカップ麺と筆跡。マリンスノー(プランクトンの死骸)。中層。ユメナマコ。水の中を歩くアシナガミズムシ。不気味なジュウモンジダコ、発光するコウモリダコ(イカとタコの祖先)。海底着地、月面想起。ギフトとしてのマッコウクジラ
海洋島。マンボウチョウチョウウオの相互扶助。でけえ岩(鳩間海丘)。中央海嶺。青い熱水。ゴエモンコシオリエビ、オハラエビ。ドラゴンチムニー(伊是名海穴)。熱水噴出孔。チューブワーム。海山。カジキ(最高速度120km/h)、緒形拳の総括。



「甘い生活」(1960)

甘い生活」を観た。
監督:フェデリコ・フェリーニ
出演:マルチェロ・マストロヤンニ アニタ・エクバーグ アヌーク・エーメ

最後の少女の印象が強烈過ぎて、他はあまり覚えてない。人と人はどこまで分かり合えるのか。

"暗さと静けさがつらい。平和が恐ろしい。何よりも平和が怖い。見かけは平和でも裏に地獄があるようで…"




「勝手にしやがれ」(1960)

勝手にしやがれ」を観た。
監督:ジャン=リュック・ゴダール
出演:ジャン=ポール・ベルモンド ジーン・セバーグ

"ブレーキを踏むな。車は走らせるためにある。止まるためじゃない。"

"象を見習うべきだ。象は不幸なときには自分から姿を消す。"

"重要なのは2つだけ。男と女だけです。"

"人生最大の野心は? ー不老不死になって死ぬこと。"




「NHK スペシャル プラネットアース 第10集 森林 命めぐる四季」

NHK スペシャプラネットアース 第10集 森林 命めぐる四季」を観た。

亜寒帯針葉樹林。葉は細く樹脂を多く含み、動物には消化しにくい。堅い殻の中の種を探るイスカの嘴は左右に少しずれている。クズリの冷凍保存。オオライチョウと恋。世界一高いセンペルセコイア(高さ115m)。マツテン。カラフトフクロウの飛行訓練。ギガントセコイアの"シャーマン将軍(高さ80m)"は、現在地球上最大の「生きもの」。イガゴヨウ(樹齢4700年以上)。南米。チリマツ。ハシナガインコ。パタゴニアヒバ(高さ50m)。世界一小さなシカ:プーズー。コドコド(ヤマネコの仲間)。落葉広葉樹。オシドリの雛着地ショー。17年ゼミの一斉羽化と与る森中の動物たち。メキシコ・シエラマドレ山脈と緒形拳。オオカバマダラに覆われるオヤメル(常緑の針葉樹)。アカシカ。冬のロシアの森、ケドロバヤ・パジ自然保護区。クロハゲワシ。アムールヒョウ(推定40頭)。春の林床。木の養分回収と紅葉。インド中央部。乾季の落葉。マーワとハヌマンラングール、アクシスジカ、油断大敵。マダガスカルバオバブの夜のショーとハイイロネズミキツネザルスズメガ緒形拳の予告。


「リストランテの夜」(1996)

リストランテの夜」を観た。
監督:スタンリー・トゥッチ キャンベル・スコット
出演:スタンリー・トゥッチ トニー・シャルーブ ミニー・ドライヴァー イアン・ホルム イザベラ・ロッセリーニ マーク・アンソニー

マーク・アンソニーが演じた見習い君がとても好きだ。プリモとセコンドが二人でいるべき時に、きちんと空気を読んで一人外に出るのがいい。一人で海を眺めながらパンをかじったり、店の入り口の前でタバコを吸ったり、孤独を楽しんでいてかっこいい。

"The knowledge of God is the bread of angels. I'm never sure what that means but it's true, anyway. (神を認識することは天使のパンを食べること。意味不明だけど信じるよ。)"